WWWはマルチメディアデータを扱う |
人が見る形の情報を交換するために、従来からE-mailや
ネットニュースなどが用いられて来ました。
これらのシステムで交換される情報はすべて文字ベースのもので
テキストメディアだけを用いたものでした。
これに対してWWWで運ばれる情報は、文字のみならず、静止画像、 動画像、そして音声も含んだものです。このように文字のメディア だけでなく、他のメディアも含んだ形の情報をマルチメディア の情報といいます。これを交換するためのシステムがWWWなのです。
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WWWは分散データベース | またこの情報は世界中に分散してはいますが、リンクによって 他のサイトのページとリンクしており、あまり意識せずに 他の場所にある情報にも簡単にアクセスすることができます。 このような仕組みからWWWの名前がつけられました。 その World Wide Web の名前の通り、クモの巣(web)のような リンクによってつながっているからです。 |
WWWワープロ文書を転送するようなもの |
このような美しい絵が入ったマルチメディアの情報を配布できる
ようになったので、商品を扱っている会社は従来のようにパンフレットなどを
紙に印刷して配布するだけでなく、このパンフレットの情報をネットワークで
ユーザのパソコンに転送して、見せることが可能となりました。
これを実現するためにそのパンフレットを配布したい会社は サーバにそのパンフレットの内容が入っている文書を置いておいて、 ユーザがアクセスしてきたら、この文書をユーザのパソコンに転送して、 それを表示します。 つまりWWWを使うことは、会社が用意したパンフレットの内容を含む ワープロ文書をとって来て見ているようなものなのです。 |
文書の形式はHTML |
これを行うのがWWWのシステムですが、問題になるのはそのデータの形式です。
ある会社はワードの文書、別の会社は一太郎で、また別の会社は 他のワープロソフトと、統一されていないとすると、ユーザは それぞれに対応するワープロソフトを持っていなければ内容を 見ることができません。 これでは不便なので、WWWで扱う文書の形式はHTMLという形式 をつかうことに決められています。 |
ブラウザはHTMLの文書を表示するソフト |
このようにして転送された文書を表示するソフトがブラウザです。
ワープロから編集機能を除いた、文書を見るためだけのソフトです。
Netscape Navigator や Internet Explore はサーバから html形式の文書をとって来て、その文書を表示する仕事を しているのです。 |
通信例 |
ではブラウザとWWWサーバはどのような通信を行っているのでしょうか。
telnetを使って試して見ましょう。以下のように80番ポートに接続して、 GET コマンドを発行します。 ここで "GET /index.html"とやっているので www.kitakyu-techno-ctr.co.jp上で動いているWWWサーバ で設定したルートディレクトリの/index.htmlをとって来ているのです。 ここでとって来るデータはブラウザで "http://www.kitakyu-techno-ctr.co.jp/index.html" を指定した場合と同じものです。 | |
WWWの通信ではhttpプロトコルを用いる |
ここで、GETというコマンドを送信していますが、このコマンドは
HTTP(Hypertext Transmission Protocol)で規定されたものです。
WWWにおけるクライアントとサーバの通信はすべてのこのプロトコル に従っていなければなりません。このプロトコルについては rfc1945(HTTP/1.0),rfc2068(HTTP/1.1)で規定されています。 詳しくはそちらを見てください。 ブラウザで "http://www.kitakyu-techno-ctr.co.jp/~fujiki/index.html" とURLを打ち込むことは、www.kitakyu-techno-ctr.co.jp というマシンに httpプロトコルで規定されているポート80に接続し、 そこで http プロトコルを使って、このマシンの ~fujiki/index.html のパスにあるファイルをとってくるという意味なのです。 |