BINDによるDNSの運用

  概要   named.conf   zoneの設定   動作確認

named.confの設定

named.confはそのホストのnamedの動作を設定するために使います。
  • このサーバがどのゾーンのサーバとなるか、
  • またどのタイプ(プライマリ、セカンダリ、キャッシュ)となるか
を設定します。標準の named.conf には最初から以下のzone についてのmasterサーバとなることが設定がなされています。

ドメイン この設定により提供されるドメイン情報
"." ルートサーバへのNSレコードとAレコード
localhost localhostから127.0.0.1へのAレコード
127.in-addr.arpa 127.0.0.1からlocalhostへのPTRレコード

以上の設定を取り除いたり変更してはいけません。 自分のドメイン情報を提供するためには、このファイルに 以下のような内容を追加します。

設定する内容解説
zone "fc-lab.com" {
        type master;
        file "/etc/bind/fc-lab.zone";
};

zone "208/28.0.252.210.in-addr.arpa" {
        type master;
        file "/etc/bind/fc-lab.rev";
};

zone "kitakyu-techno-ctr.co.jp" {
        type slave;
        file "/etc/bind/ktc.zone";
        masters { 210.191.124.94; };
};

zone "0.168.192.in-addr.arpa" {
        type master;
        file "/etc/bind/private.rev";
};
この部分はこのホストで動くネームサーバ(named)が
fc-lab.comドメインのプライマリサーバとして動作
することと、ドメイン情報を/etc/bind/fc-lab.zoneに
記述することを示します

この設定はこのネームサーバが210.252.0.208/28の
逆引き用のPTRレコードを提供するプライマリサーバと
なることを示します


これはこのネームサーバがkitakyu-techno-ctr.co.jp
ドメインのセカンダリサーバとなることを示します。
namedはプライマリサーバ 210.191.124.94 から
ドメイン情報を取って来て/etc/bind/ktc.zoneに
保存します

これはこのネームサーバが192.168.0.*の逆引き用の
PTRレコードを提供するプライマリサーバになることを
示します。これはプライベートLANで逆引きしたい場合
に設定します。

このようにtype=masterとしたらプライマリーサーバとなり、type=slave とすると、セカンダリーサーバとなります。type=hintとやると キャッシュサーバとなります。

プライマリサーバとセカンダリサーバでの設定の違い

セカンダリサーバ(あるいはキャッシュサーバ)として運用する場合には、 fileで指定したファイルはnamedがプライマリサーバの内容を取得して、 同じ内容を書き出すので不要ですが、 type=masterとしてプライマリーサーバとして運用する場合には 必ずfile=の部分で指定したファイルにゾーンの情報を記述しなければ なりません。

セカンダリサーバ(あるいはキャッシュサーバ)としてのみ運用する場合は ここまで記述して、namedを起動するだけです。

プライマリサーバとして運用する場合には、次にゾーンファイルを記述してください。

ゾーンファイルの設定方法のページへ

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