BIND(Berkley Internet Name Domain)とはDNSを実装したもので、
ほとんどのネームサーバはこのサーバを利用しています。
ここではこのbindによるネームサーバの運用について説明します。
一般にサーバは以下のいずれかのサーバとして動作させます。
プライマリーサーバ |
ドメインのDNS情報を提供する主たるネームサーバ。
ドメインを運用するためには必ずプライマリサーバを
立ち上げなければならない |
セカンダリサーバ |
プライマリサーバのDNS情報が更新されたら自動的にそれを
プライマリサーバからコピーし、サービスするサーバ、
プライマリサーバに接続できない場合などに利用される。
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実際のドメインの運用では普通、プライマリサーバを1つ、
セカンダリサーバを1つ以上立ち上げます.
ネームサーバを設定し立ち上げたら、そのネームサーバが
サービスすドメインの上位ドメイン(fc-lab.comであれば、
comドメイン)のネームサーバに下位ドメインとして、
このネームサーバのNSレコードを登録してもらうと、
インターネット上のどこからでもこのドメインの
DNS情報を引けるようになります。
ネームサーバの起動は簡単です.rootで以下のコマンドを実行するだけです。
zoneファイルを書き直した時は,namedを再起動するか、以下のように
HUPシグナルを送ります.
# kill -HUP 'namedのプロセスID'
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注意
PPP接続しているマシンや、OSの起動後にモジュールを
追加することによってNIC(ネットワークカード)を認識させたり
する場合には注意する必要があります。
namedはnamedの起動時に存在するインターフェースでlisten
するようになります。それでnamedを起動した後で,
PPP接続したり、モジュールの追加によるNICの認識をさせたり
する場合,これらによって使えるようになった新たな
インターフェース(ppp0とかeth0など)ではlistenしません。
それでserverを127.0.0.1とか192.168.1.1では名前が引けても、
ppp0のインターフェースのアドレスのサーバに問い合わせても
*** [210.191.124.94] can't find panda: No response from server
のように名前が引けません.
それでppp接続などでインターフェースを追加する場合は
そのインターフェースが存在するようになった後で,
namedを起動するか、すでに起動しているnamedにHUPシグナル
を送る必要があります。