MX(Mail eXchange)とはメールを交換する際に、用いるホストを調べるための レコードです。 Aレコード(ホスト名からIPアドレスを変換するためのレコード)だけで十分だと 感じられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、メールが届くホストは 必ずしもIP接続されている(IPアドレスを持っている)とは限りません。 UUCPで接続されたホストもあります。また、メールアドレスとホスト名を 区別した方が管理がしやすい場合もあるからです。このような理由でもうけられているMXを引く例を以下に示します。
nslookupを使った確認例
MXは DNS が提供するレコードなので、UNIXの多くのOSが提供している nslookupコマンドを用いて調べることができます。以下にそれを調べる例を 示します。
% nslookup Default Server: hibiki.kitakyu-techno-ctr.co.jp Address: 210.160.116.130 > set type=MX > kitakyu-techno-ctr.co.jp. Server: hibiki.kitakyu-techno-ctr.co.jp Address: 210.160.116.130 Aliases: 130.116.160.210.in-addr.arpa kitakyu-techno-ctr.co.jp preference = 0, mail exchanger = hibiki.kitakyu- techno-ctr.co.jp hibiki.kitakyu-techno-ctr.co.jp internet address = 210.160.116.130 >exit %入力した部分を赤く表示していますnslookup の起動後、"set type=MX" と実行してMXレコードを調べることを指定し、 その後で、調べたい名前を入力します。ここではfujiki@kitakyu-techno-ctr.co.jp というe-mailアドレスのホスト名の部分で使われている "kitakyu-techno-ctr.co.jp."のMXを調べています。 最後の"."を忘れると、デフォルトのドメインが付加される 可能性があるので気をつけてください。この結果から、"kitakyu-techno-ctr.co.jp"宛のメールは hibiki.kitakyu-techno-ctr.co.jpに転送すればよいということがわかります。
世界中のマシンからこのDNSのレコードを引くことができますから、 どこからでも、"kitakyu-techno-ctr.co.jp"宛のメールは ここに渡せばよいということがわかるのです。