IPネットワークをサポートしているコンピュータは
ネットワーク上のある宛先マシン(destination)にパケットを送るために、
自分がパケットを渡すべきgatewayの情報を管理するために、
宛先(destination)とゲートウェイ(gateway)を対応つけたルーティングテーブルを
持っています。
このルーティングテーブルに内容を追加したり、削除したりするために
routeコマンドを使います。routeコマンドの形式は次の通りです
route command [-net | -host] destination gateway
(BSD系のコマンド形式)
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command |
add | エントリの 追加 |
delete | エントリの削除 |
flush | すべてのエントリの削除 |
|
command のところに、addを指定するとルーティングテーブルにエントリを追加し、
deleteを指定するとエントリを削除します。すべてのエントリを削除するには
flushを使います。
destinationでネットワークアドレスを指定する場合は
アドレスの前で -net を指定し、ホストを指定する場合は -host をつけます
OSによってはrouteコマンドで metric を指定しなければならない場合も
あるかもしれません。その場合にはネットワークにおける距離を示す
ホップ数を反映する数値(正の整数)を指定してください。
設定例
デフォルトゲートウェイを設定する場合を以下に示します。
# route add default 210.160.116.129
さらに「ネットワーク192.168.1.0に到達するには、ゲートウェイshibushi
を用いる」ことを指定するには以下のようにします。
# route add -net 192.168.1.0 shibushi
これによりルーティングテーブルが設定されます。これを確認するには、
# netstat -r
を実行してください。これで
Destination Gateway.....
192.168.1 shibushi.....
のようなエントリーが存在すれば正しく登録されています。
このエントリーを削除するには以下のコマンドを実行します。
# route delete -net 192.168.1.0
Linuxでの設定
LinuxのコマンドはBSD系のOSと少し異なります.例えば
デフォルトゲートウェイの設定は以下のようにします。
# route add default gw 192.168.0.3
詳しくはman routeで確認してください。