UNIXのファイルシステムをWindowsから使えるようにする SAMBA のインストール例を紹介します.
ソースアーカイブ名 導入環境 FreeBSD 3.0-RELEASE
SAMBAのインストール
FreeBSDには標準でついてきていますが、最新のものを入手してmake するのもそんなに難しくないと思いますので、がんばってください。 詳しい内容はここでは割愛します
設定ファイル
- smb.conf
- このファイルは /usr/local/etc/ か /usr/local/samba/lib/ に 置かれることが多いようです。このファイルがSAMBAの動作を決めます。 ファイルの指定例を挙げます。
# Global parameters workgroup = KTCGROUP server string = Samba on Hiagari %v security = SHARE max mux = 100 max xmit = 8192 deadtime = 5 read prediction = Yes read size = 4096 coding system = euc client code page = 932 os level = 31 domain master = Yes wins support = Yes [homes] comment = User's Home Directory path = /home/%S read only = No browseable = No [pub] comment = shared directory path = /samba/pub username = nobody read only = No guest ok = Yes
- /etc/services
- ここで、ポート番号を指定します。
netbios-ns 137/tcp #NETBIOS Name Service netbios-ns 137/udp #NETBIOS Name Service netbios-dgm 138/tcp #NETBIOS Datagram Service netbios-dgm 138/udp #NETBIOS Datagram Service netbios-ssn 139/tcp #NETBIOS Session Service netbios-ssn 139/udp #NETBIOS Session Service"netbios-ssn 139/tcp"の記述は必ず必要です。
起動
デーモンプロセスを使う場合
デーモンとして使う場合には、以下のように起動してください。# /usr/sbin/smbd -D # /usr/sbin/nmbd -D(注意:pathは環境ごとに異なります)inetdを使う場合
inetdを使う場合は/etc/inetd.confに以下の記述を追加するnetbios-ssn stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd /usr/sbin/smbd netbios-ns dgram udp wait root /usr/sbin/tcpd /usr/sbin/nmbd-a(注意:pathは環境ごとに異なります)この設定を行ったらinetdを再起動かHUPの送信を忘れずに行ってください。
アクセス制限を行う方法
以下にアクセス制限を行うsmb.confの設定例を示します。[htdocs] comment = FC Lab homepage path = /home/www valid users = takeshi writeable = Yes hosts allow = miho.fc-lab.comこの例では /home/www へのアクセスはmiho.fc-lab.comからの 接続のみ許可するように設定しています。 またtakeshiというユーザのみがアクセスできるように許可しています。 ここで利用するIDとパスワードは以下のようにして追加します。# smbpasswd -a takeshiこれでtakeshiというユーザを追加して、パスワードを設定すると そのアカウントで上記のパスにアクセスできるようになります。P.S.
私の環境では、"hosts allow = *.fc-lab.com"のように'*'ワイルドカードが 使えないようです。/var/logl/smbでエラーが出ていることを確認した
サブネットを越えるブラウジング
同一のサブネット内でWindowsのファイル共有を使う場合は、 リソースをサービスをしているコンピュータは通常 なにもしなくてもブラウズリスト(ネットワークコンピュータを開いた 時に表示される他のコンピュータのリスト)に表示されます。詳しくは「Windowsのネットワーク」 のページをご覧ください。しかし、別のサブネットのマシンをブラウズリストに載せるためには 少し設定が必要です。sambaではブラウズリストの同期をとる(同じもの を持つようにする)ことができます。このためにはglobalパラメータとして 以下のように設定します。
remote browse sync = 192.168.1.255 210.160.116.143この例では、2つブロードキャストアドレスを指定しています。 このブロードキャストアドレスを使って情報を知らせることのできる マシンがブラウズリストに載ることになります。 しかしこれだけでは十分ではありません。名前からアドレスを得る 必要があるからです。それには WINS サーバを使うのが便利です。
WINS サーバとは
これはnetbios名からアドレスを得るためのサーバです。 ネームサーバ(DNS)のようなものです。違うのはドメインネームを 変換するのではなく、netbios名を変換する点です。 SAMBAを winsサーバとして使うには、smb.confのGlobalパラメータのwins support = YesこのサーバのIPアドレスが 210.160.116.130とすると この wins server を使う側では以下のように指定します。wins server = 210.160.116.130このマシンでは名前の解決に指定された WINS サーバを 使うようになります。設定例
二つのサブネット上で動いている2つのSAMBAで以下のように設定すると ブラウズリストが双方で見えるようになりました。注意:210.160.116.143のラインのSAMBAサーバから 192.168.1.0 のラインのSAMBAサーバへIPリーチャブルでなければなりません。 (プライベートアドレスを使っているので注意)
- 192.168.1.255(broadcast address)のラインのSAMBAサーバ
os level = 31 wins server = 210.160.116.130 remote browse sync = 192.168.1.255 210.160.116.143- 210.160.116.143(broadcast address)のラインのSAMBAサーバ
os level = 31 domain master = Yes wins support = Yes
参考:グローバル側からプライベート側へのアクセス
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